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VOICE OF TAKU山崎拓の主張
北朝鮮外交は国益をふまえて
「山崎拓の時々刻々」 2000年10月26日 第16号
このところ、森首相がブレア英国首相との会談の際に北朝鮮の日本人拉致問題の解決案(第三国発見方式)を披露したことが明らかにされ、国会で問題になっています。  
 
批判すべき論点はまず、拉致された方々の救出が第一義であるにもかかわらずこの案がいわば公表された形になったために、事実上使い物にならなくなったこと。次に、プラトンの「政治は高貴な嘘を必要とする」という言葉を待つまでもなく、外交交渉は必要に応じて秘密裏に行われるべきであり、このケースはまさにそれに当るということ。まったく不用意な発言といわざるを得ません。  
 
本件は北朝鮮によるわが国に対する明らかな主権侵害ですから、簡単に譲歩してはならない問題です。北朝鮮が南北首脳会談や中国・米国との関係改善を進め外堀を埋めつつ、日朝国交正常化交渉を有利に進め、結果として、拉致問題を不問に付させ、かつ多額の経済協力をわが国から引き出そうとしていることにしっかりと目をむけるべきです。  
 
中国と北朝鮮の首脳会談後、金大中韓国大統領のノーベル平和賞受賞の理由となった南北首脳会談、最近では北朝鮮のナンバー3が訪米、米国の国務長官さらに米大統領が訪朝の見通し、といったぐあいに、諸外国の対朝関係改善が急展開を見せているのは事実です。しかし、だからといって別に日本が焦ることはありません。“対朝関係改善”バスに乗り遅れまいとする我が国の慌てぶりは(密書を送ったという話さえあるほどで)国益を損ねるのではないかと考えます。  
 
なぜそんなに焦るのか。泰然自若としていればいいのではないでしょうか。日朝国交回復は早ければ早いほどいいわけですが、たとえば北朝鮮の言う国家補償の問題や拉致問題をあいまいにすることなく、国益をふまえどっしりと構えて、正論を曲げずに筋を通して交渉に当るべきです。日米韓が足並みを揃えるべきは、安全保障上でのことで、国交正常化交渉で慌てて足並みを揃える必要はありません。  
 
一国の指導者たるもの、国益を踏まえつつ国際的視野を持ち、世界平和の理念と確固たる愛国心をもって外交・安全保障政策を推進すべきであり、その姿勢と見識がなければその資格はないと思います。
 
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