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ANNOUNCEお知らせ
「山崎拓・政経フォーラムin福岡」開催
2002年6月1日
 
平成14年6月1日、1500名を超える方々のご参集を賜り、「山崎拓・政経フォーラムin福岡」をお蔭様にて、盛会裡に開催させていただくことが出来ました。誠にありがとうございました。  
当日は、元日本銀行副総裁、現富士通総研理事長でいらっしゃる福井俊彦様から「日本経済の進路」と題して貴重なご講演いただきました。  
(以下に、当日、お配りなった資料を掲載させていただきます。)  
 山崎拓代議士も「日本・この先」という演題で、お話させていただきました。皆様からご激励やご鞭撻のお言葉をたくさん頂きましたこと、心から感謝申し上げますと共に、今後も一層の研鑚を積み重ねて参りますので、変わらぬ倍旧のご支持、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。  
 
日本経済の進路  
                富士通総研  
                   福 井 俊 彦  
1.小泉内閣発足後の一年  
 
(1)日本の変化  
   −過去との訣別  
イ.高度成長の余韻を断つ  
ロ.政府への過度の依存心を断つ  
ハ.平和の概念、国際的コミットメントへの認識前進  
   
(2)世界の変化  
イ.globalizationとIT革命が試練の時期を迎える  
ロ.中国の存在感が飛躍的に上昇  
ハ.global governanceの変化  
ニ.環境問題が一段と前面に  
 
 
2.日本にとって喫緊の課題  
 
イ.民主主義の仕組みの再構築−我々の価値観やものの考え方を磨き上げて、国際経済社会が新たに直面する諸問題の解決に資するよう情報発信し、必要に応じ積極的にコミットメントして行くことが出来るところまで、国民の意思決定の仕組みをレベルアップする  
 
ロ.経済のdynamicsの再構築−大量生産、大量販売への過度の傾斜を改め、付加価値創出の最前線で競り勝つことが出来るよう、民間経済の仕組みを刷新する  
とくにわが国を代表する主要な企業や金融機関は、世界の市場で他を圧倒する覇気と強い競争力を身に着ける  
 
ハ.この先予想される複雑なglobalizationの進展の中で、わが国からは文化的、文明的進歩の面で絶えず新しい魅力が湧出すると感じられるよう、精神的な社会基盤を豊かにする  
 
 
3.日本経済の設計  
 
イ.2005年―知識創造型経済の完成に目途  
ロ.2010年―財政収支のプライマリー黒字達成  
       ―スケールが現在の2倍に達する中国経済の存在を前提  
        に、企業の国際展開のあり方を見直し  
       ―温暖化ガス削減型経済への移行を加速  
ハ.2030年―エネルギー自給率50%達成  
 
 
4.世界経済と日本経済の動向  
 
(1)世界経済は、同時不況を経て、回復方向へ  
  −成長率 2000年 4.7% → 2001年 2.4% → 2002年2.8% → 2003年4.0%  
  −Ottawa G7 (2/9) 「リスクは依然残っているものの、総じて見ると世界経済が再び拡大する見通しが強まっている」  
  −Washington G7 (4/20)「原油高などリスク要因もあるが、世界経済の回復は進行中である」  
   
(2)米国経済は目下急回復、しかし今後の回復軌道はなお不透明  
  −成長率 2000年4.1% → 2001年1.2% → 2002年2.3% → 2003年3.4%  
  −Fedは、 金融政策の姿勢を1年3ケ月振りに「緩和方向」から「中立」へ転換(3/19)  
  −在庫調整は予想以上に早く進展したものの、テロへの対応の帰趨がなお不透明、経済面では資本stockの調整負担が重い、失業率は6%まで上昇(4月)、原油価格が上昇傾向を示しているといった事情があり、経済の回復が短命に終わるとか、回復ペースが緩やかなものとなる可能性が残っている  
  −財政収支が再び悪化に転じ、貿易収支の赤字がさらに拡大傾向にあることを市場が懸念し始めている  
  −Greenspan議会証言  
「経済活動に立ち直りの兆候が見られる」(2/27)  
「景気の拡大が既に進行していることを示す証拠が増えている」(3/7)  
「最終需要の基調は好転、今後どれ程の強さで回復するかは不透明」(4/17)  
 
 
(3)日本経済は、再び流動性の罠に陥込んでいる  
  −2001年度は3年振りにマイナス成長(△1%前後)  
calendar yearの成長率 2000年1.7%→2001年△0.5%→2002年 1.0%→2003年 0.8%  
  −それでも生産はようやく底打ちの気配  
  −持続的成長への基盤が脆弱(企業の競争力、経済の潜在成長能力の低下)  
 
 
5.日本の経済社会をめぐる基本問題  
 
(1)与件の変化  
  −まず、世界経済の仕組みが大きく変化  
  −国内においても経済の成熟化、人口動態の変化  
 
(2)デフレの問題  
  −単なる貨幣的現象か  
  −世界共通のデフレ要因  
  −要素価格均等化定理  
  −国債の格付けが下がりつつある状況の下では財政政策、金融政策とも狭い道(narrow path)を進んで行く以外に選択肢はない  
 
(3)不良債権問題の処理  
  −資本再注入の場合の条件  
  −RCCによる不良資産売却の重要性  
 
(4)経済のdynamics再構築  
  −21世紀は、地球規模で技術革新や知識創造を軸に付加価値創出を競い合う時代であり、また異なる価値観を互いにぶつけ合ってglobal economyやglobal communityの中身を濃くする時代である。新しい価値(value)を生み出す力、積極的な自己主張・情報発信なくしてこの生存競争に勝てないし、世界の経済社会の発展にも寄与出来ない  
 
  <企業の競争力>  
  −世界の市場においてはROEの高い企業が鎬を削っており、わが国の企業も量的拡大からROEの向上を狙う経営へ切り替えを加速させる必要がある  
  −既存の価値(value)を追い求める時代は終わり、新しい価値(value)を見出して事業化して行く時代へ  
  −ビジネスモデル 転換のポイント  
   イ.マーケッティング  
   ロ.技術と知識のイノベーション  
   ハ.海外市場における事業展開  
   ニ.選択と集中  
   ホ.資源の効率的利用  
   ヘ.ネットワークの経済性  
   ト.知的労働者  
   チ.組織、人事、雇用慣行  
   リ.財務戦略  
   ヌ.経営のスピード感覚  
   ル.コーポレート・ガヴァナンス  
 
  <新しい金融機能>  
−事業の特性とリスク度に見合ったfinance facilityを用意  
−利用者の期待は、「質」の高い(場合によっては、世界最高レベルの)customized financial service and financial advice  
−先ず、資本市場を整備  
−預金取り扱い金融機関のbalance sheetにリスクを集中する時代は終り  
−企業の価値(value)とリスクを正しく評価し、リスクを分散負担するfinancial facility  
start up企業のためのrisk money調達市場、中小企業の  
ABCP市場(発行市場、secondary market、企業財務data base、市場向け信用補完制度)を含む  
−金融機関の機能をtraditional bankingからfinancial service industryへ変換  
  −金融機関経営者、従業員の心の持ち方が、製造業以上に製造業的であったものをサービス産業のそれ(顧客も懐へ積極的に飛び込み、一緒に問題解決に努力する)に切り替える  
  −それを前提に、  
  イ.マーケッティング活用(顧客data baseの高度化によりサポート)  
  ロ.融資の証券化、資産流動化サポート、信託・保険分野の拡充など新商品・サービス開発体制整備  
  ハ.投資銀行業務のノウハウ確立など資本市場関連ビジネスの深耕  
  ニ.国際業務の新展開  
  ホ.企業の価値(value)とリスクを真正面から見抜く審査機能の確立  
  へ.高度のリスク管理体制整備(credit scoring systemの構築・活用)  
  ト.業務、delivery channel、提携網の戦略的設計とITプラットフォームによるフルサポート  
   チ.受託者責任意識( fiduciary duty )の確立  
  −家計部門の金融資産保有構造を如何に変えて行くか  
 
(5)社会の変革と地方の自立  
 −会社人間からの脱却  
 −職場に対する認識の変化  
 −communityの重要性再認識  
 −地方から新しい産業の芽  
 
 
6.アジアの新しい構図  
 −アジアの結束を固めて行く構想に辿り着く努力  
 −アジアの多様性と複雑なglobalization  
 −急拡大を続ける中国経済の存在を前提とした相互依存関係の構築  
 −アジアにおいて重要な役割を果たし得る通貨の要件  
 
福井俊彦(ふくいとしひこ)様 略歴  
大阪府出身  
1958年 東京大学 法学部卒  
1958年 日本銀行 入行  
1994年 日本銀行 副総裁 就任  
1998年 衂抻猟盟躙Α〕事長 就任  
2001年 社団法人 経済同友会 副代表幹事 就任  
 
 
 
 
 
 
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